「ヒジャブ」って、なんだ?北斗の拳「ひでぶー」との違い
筋肉モリモリの大男が「ひでぶー」と叫びながら倒れるといえば、誰もがイメージするのがアニメ「北斗の拳」ですよね。
所違って、マレーシアで「ひでぶー」に近い言葉といえば、「ヒジャブ」ではないでしょうか?
しかし、その意味するものは「ひでぶー」とは全く異なるもの。
そもそも、「ひでぶー」が何を意味するものかがよくわからないのですが、ここでは「倒されたー!」を意味する効果音だと定義しましょう。
マレーシアで「ヒジャブ」といえば、イスラム教徒の女性が被っている色とりどりなスカーフを指します。
テレビなどで、見たことがありますよね?
そうです、イスラム教徒の女性が頭から被っているスカーフのことです。
イスラム教を信仰する女性は、家族以外の男性に髪や素肌を見せてはならない規律があり、それを理由に「ヒジャブ」を着用しています。
日本人の多くが信仰している仏教でも、人によって、国によって、そのスタイルが微妙に異なるように、中東の厳格なイスラム国家と比べると、マレーシアのイスラム教徒の規律は緩やかです。
マレーシアではイスラム教徒の女性に「ヒジャブ」の着用を強要するようなことはありませんし、実際「ヒジャブ」を被らない女性も街でよく見掛けます。
私の出会ったイスラム教徒のマレーシア人女性は、「ヒジャブ」も被らないし、アルコールも飲んでいました。
もちろん、公共の場ではイスラム教のルールは守っていましたが、マレーシアの緩やかな規律は外国人にとっても馴染みやすいと思います。
マレー系の学校の場合、小中学校では「ヒジャブ」を着用することは義務づけられています。
制服に白い「ヒジャブ」が付いていることが一般的です。
日常的に使う「ヒジャブ」には刺繍されたものや複数の色を使ったものまで、たくさんの種類があるので、スカート、ワンピース、サンダルと組み合せながらファッションの一部として捉えられています。
そのため、おしゃれな女性は100枚以上も揃えているそうです。
もちろん価格もピンからキリまで。
安いものでRM10(約330円)から、高いものでRM600(約19,800円)くらいまであります。
「ヒジャブ」を着用することで、髪型を楽しめない反面、「ヒジャブ」の巻き方やヘアピンに変化を持たせることでファッションを楽しんでいます。
イスラム教徒ではない私たち日本人が「ヒジャブ」を着用しても批判されることも無く、逆に喜んでくれるし、スカーフとしても代用できるので、
お土産として購入している日本人も増えているそうです。