へー、そうだったんだ。。。ランカウイ島、天然ゴムの話
マレーシアが天然ゴムの産地として有名なこと、ご存知でした?
天然ゴムはもともとブラジルのアマゾンが原産といわれていますが、人類と天然ゴムとの出会いは古く、コロンブスの大航海時代までさかのぼります。。。
ときは1493年、航海の途中でコロンブスが天然ゴムを固めたボールで遊んでいる原住民を見掛けたことで、文明の世の中に天然ゴムの存在が知られるようになりました。
ただ、当時の天然ゴムは温度が上がるとベトつき、温度が下がると固くなるという難点がありました。
しかし、1839年にアメリカ人のチャールズ・グットイヤー氏が天然ゴムの加工法を開発してから、一気に注目を集めます。
マレーシアで天然ゴム栽培が盛んに行われるようになったのは、当時マレーシアを植民地としていたイギリス人がブラジルから持込んだためです。
そして、いまとなってはマレーシアを代表とする東南アジアの国々が世界シェアーを独占しています。
先日、いつものようにランカウイ島を原付バイクで走っているとこんな風景が飛び込んできました。
整然と並んでいる木々。。。
その木々、ひとつひとつに小さな黒いバケツがぶら下がっています。。。
えっ、いったい何。。。???
近づいて確認してみると。。。
天然のゴムの木。。。?!
初めて見たので、ちょっと感動です。
本当にこんな要領で樹液を集めているんですねー。
そして、早速天然ゴムについて調べてみたところ。。。
一般的に、ゴムを使った製品を作るときには2つの方法がありました。
例えば、海水浴には欠かせないビーチサンダル。
素材として用いられるのが、「樹液」と「石油」です。
石油は化石燃料を元にしているので、ビーチサンダルのようなゴム製品を作る過程において、たくさんの酸素を使い二酸化炭素を放出します。
一方、天然ゴムの場合、素材は植物由来の樹液なので、樹液の生成過程において光合成により二酸化炭素を吸収してくれます。
小学校の理科の授業で習った覚えがありますよね?
そして、さらにすごいのが天然ゴムは植物由来のため、日光や大気によって分解されること。
つまり、廃棄しても自然の土に還ることができるのです。これはすごーい!
いまでは、世界の天然ゴムの80%がマレーシア・タイ・インドネシアで栽培されているそうです。
そこで疑問なのが。。。
植物由来ということは、天然ゴムは食べられるのか。。。?
非常に興味があります。。。(笑)
少なからず、樹液であればカブトムシやクワガタが大好きなイメージがありますが、人類向けの食材は、いまだかつて見聞きしたことがございません。。。
必死に周りを見渡し、調べてみても。。。
「この玩具は天然ゴムで作られているので、万が一食べても安心です」のような注意書き。。。
私が求めているのは、食材としての天然ゴム。。。
例えば、天然ゴムの天ぷら。。。天然ゴムのオムレツ。。。天然ゴムのお好み焼き。。。
ランカウイ島の天然ゴム農園にたたずんでいたら、食材としての天然ゴムに夢が膨らみました。。。(笑)