海外挙式の見積りの見方・調べ方
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海外挙式が一般的になり、国内挙式以上に海外挙式への憧れを持つ新郎新婦さんが増えています。
実際に海外挙式をされた新郎新婦さんの割合を調べてみると、全体の約5%が海外挙式をされています。海外挙式を検討した新郎新婦さんを含めると、約32%にのぼります。
国内挙式の場合、多くの会場でウェディングフェアを開催しているので、気軽に会場見学ができます。
一方、海外挙式の場合、移動と宿泊が伴うため列席者全員のスケジュールを合わせることが困難なことや、現地下見に行くことはできないので、現実的に新郎新婦さんがご自身で調べることは限られてしまう現実があります。
例えば、旅行会社やブライダル会社を数社回って資料を何冊も貰っても、その資料を新郎新婦さんが読み込むことはなかなか根気がいります。ましてや、専門知識がない新郎新婦さんにとっては、ひと通り資料に目を通せば通すだけ疑問が湧いて来ると思います。結果、「とりあえず見積りをください」の流れになります。
出発到着日・宿泊数・列席者数・衣装・写真・ビデオ・装花など未定・空欄のままの見積りは、当然その時点での見積りとなります。
そして、準備が進むにつれて具体的に追加項目が発生し、当初の見積りから予算も上がり続け、現実的な金額が分かります。追加項目が出れば、予算も上がるのも当然のこと。一見当たり前のことのように思いますが、当初の見積り金額で納まると思っていた新郎新婦さんにとっては、寝耳に水です。
この現実話は、国内挙式・海外挙式に限らず非常に多いパターンです。その原因を紐解いて行くと、すべては「とりあえず見積りをください」からスタートしています。
なんとなく、とりあえずで結婚準備を始めることは、最終的な着地点とのズレを生みます。
結婚式をするということは、人生で大きな買い物をすることのひとつとして挙げられると思います。家を買うこと・自動車を買うこと・宝飾品を買うことなど、人生の中で大きな買い物は他にもあります。
例えば、家を買うときに、新郎新婦さんはどの程度勉強されるでしょうか?
たぶん、相当調べられると思います。たくさんの雑誌や不動産物件を見て、相場を調べて。。。陽当りを見て。。。
そのときには、誰と暮らす家で、地域はどこで、住宅設備の有無などは決めていると思います。
つまり、大きな買い物をするときには、調べはじめる時点で具体的な条件が決まっていることが当たり前なのです。それを踏まえずに、とりあえずで進め始めることが、ズレを生むことになります。
新郎新婦さんが、見積りには必要なすべての項目が入っていると思っているのであれば、それは大きな間違いです。結婚式をしたいと思ったら、まずは新郎新婦さんがどんな結婚式をしたいのかを話し、認識を統一させることからスタートしてください。
海外挙式は国内挙式と比べて、昔のようにハードルが高い時代ではなくなりました。
海外挙式に対する根強い人気があるのは、挙式セレモニー・食事会・ハネムーン旅行を1回の旅行で叶えられる魅力があるからに他なりません。
海外であれ、国内であれ、結婚式準備のスタートは新郎新婦さんがご自身で勉強することから!
くれぐれも「とりあえず見積りください」はNGですよ(笑)